中世には新たなる階級の「武士」が登場しました。青葉区の武士は平安末期・鎌倉時代、畠山重忠の隋兵として多く登場し、戦国時代に入り北条氏の支配下に入りました。また武士たちの拠点として恩田城・荏田城も登場します。ここでは青葉区と武士たちと城を調べる資料を紹介します。
基本資料
「横浜緑区史 通史編」
「横浜緑区史 資料編1」
「横浜緑区史 資料編2」【通史編】 緑区史編集委員会/編 緑区史刊行委員会 1993 書誌番号3-0193020433
【資料編1】 緑区史編集委員会/編 緑区史刊行委員会 1985
書誌番号3-0190214344
【資料編2】 緑区史編集委員会/編 緑区史刊行委員会 1986 書誌番号3-0190245818
緑区(現在の青葉区と都筑区の一部を含む)を知る上で欠かせない基本資料。昭和59年(1984)の区制15周年の記念事業として区史の編纂が計画され、昭和60年(1985)に刊行。通史編1巻と資料編2巻がある。
「青葉のあゆみ」
郷土の歴史を未来に生かす事業実行委員会/編 郷土の歴史を未来に生かす事業実行委員会 2009 書誌番号3-0209083938
青葉区制十五周年を記念に発行。青葉区として初めての歴史資料。
「神奈川県姓氏家系大辞典」
竹内理三/ほか 角川書店 1993 書誌番号3-0193035807
神奈川県の歴史人物や姓氏を調べられる資料。青葉区に関連する姓氏の記載がある。
青葉区の武士
「全訳吾妻鏡 第1巻」
「全訳吾妻鏡 第2巻」
「全訳吾妻鏡 第3巻」
「全訳吾妻鏡 第4巻」
「全訳吾妻鏡 第5巻」
「全訳吾妻鏡 別巻」
【第1巻】 貴志正造/訳注 新人物往来社 1976 書誌番号3-0190151617
【第2巻】 貴志正造/訳注 新人物往来社 1976 書誌番号3-0190151618
【第3巻】 貴志正造/訳注 新人物往来社 1977 書誌番号3-0190001470
【第4巻】 貴志正造/訳注 新人物往来社 1977 書誌番号3-0190001471
【第5巻】 貴志正造/訳注 新人物往来社 1977 書誌番号3-0190001472
【別巻】 貴志正造/訳注 新人物往来社 1979 書誌番号3-0190026912
鎌倉時代に成立した歴史書。源頼朝から宗尊親王までの鎌倉幕府の事跡を記してある、東国武士たちの動向を知る基本資料。青葉区の地名を冠した武士が登場する。
「横浜北辺を拓く」
蕪木勉/著 蕪木勉 1991 書誌番号3-0190602763
現在の市ヶ尾町に関わる武士で、鎌倉時代の御家人の市尾入道。そして戦国時代北条氏の配下だった上原出羽守の記載がある。
「置き忘られた郷土史」
土志田勇吉/著 土志田勇吉 2008 書誌番号3-0209006836
恩田の鈴木家に伝わる多田源氏の子孫のとしての言い伝えなどが記載されている。
「寺家の歴史」
鈴木良明/著 大曽根銈一 1994 書誌番号3-0194063662
大曽根家に残っている古文書で寺家に関する史料を編纂した資料。戦国時代北条家の配下だった寺家の大曽根飛騨守に関する古文書が2通記載されている。
「彼岸の花を偲びて 大曽根家の覚書」
横浜市山内図書館 書誌番号3-01940566544
大曽根飛騨守の一族の歴史が鎌倉時代から記載されている。
青葉区の城
「多摩丘陵の古城址」
田中祥彦/著 有峰書店新社 2001 書誌番号3-0201048814
横浜を含む多摩丘陵と奥多摩の古城を紹介している資料。荏田城が記載されている。
「鶴見川流域の考古学」
坂本彰/著 百水社 2005 書誌番号3-0205005612
古代から第二次世界大戦までの鶴見川流域の遺跡を紹介している資料。荏田城の記載がある。
「日本城郭全集 四」
鳥羽正雄(ほか)/著 人物往来社 1967 書誌番号3-0190316079
神奈川県の城が紹介されている。青葉区に所在する城に関しては荏田城・恩田城の記載がある。
「荏田のむかし」
浜市立荏田東第一小学校 1993 書誌番号3-0193083615
荏田東第一小学校の創立十周年記念誌。荏田の歴史の紹介があり、そのなかに荏田城の記載もある。
「日本城郭大系 6」
平井聖/(ほか)編 新人物往来社 1980 書誌番号3-0190039028
全18巻、全国の城郭が紹介されている。第6巻は千葉・神奈川の城郭編。恩田堀の内(城)と荏田城の記載がある。