たまプラーザ駅から江田方面へ早渕川沿いを歩きました。
よく晴れた秋の日。昨日までの雨が嘘みたいな絶好の散策日和となりました。
さぁ、人でにぎわうたまプラーザ駅前から、出発です。
伊勢社
住宅街を抜けて、ゆるやかな坂をのぼっていくと、公園がありました。
たしか、新石川公園のすぐ近くに伊勢社があるはずです。
鳥居をくぐると
木々の中から社殿が現れました。
木かげでほっとひと息。以前はもっと木が生い茂っていたそうですよ。
まだ歩き始めたばかりなのに、汗がにじんできます。
このあたりは静かな住宅街です。足音をしのばせて、ゆっくり行きましょう。
山内図書館の方角へ歩いていきます。
西勝寺
山内図書館の近くにやってきました。
参道を抜けて中へ中へ。
境内には、急こう配の赤い屋根をもつ本堂があります。
本尊は、阿弥陀如来像だそうです。
間違えて裏側の入口から入ろうとしてしまった私ですが、立派な大銀杏が出迎えてくれました。
木漏れ日がきれいです。
驚神社
つづいて、向かうのは驚神社です。
鳥居をくぐったら、階段をのぼっていきます。
この神社では、毎年10月上旬に、県の無形民俗文化財である「牛込の獅子舞」が行われます。
驚神社は、同じく獅子舞が奉納されるあざみ野の神明社よりも広々とした印象を受けますね。
境内には、「牛込の獅子舞」についての説明文もありますよ。
「一人立ち三頭獅子舞」と呼ばれる舞は、牛込地区で生まれた成人までの男子に受け継がれている伝統芸能です。
抱えられそうな丸い石。
力石というのですって。昔の若者が力を競ったものだとか。この由来が書かれている石碑もありました。
観福寺
早渕川に沿って歩いていきます。
地図を片手にうろうろ。
厚木街道の近くに観福寺はありました。
境内には、大きな鐘があり、勇ましい金剛力士像がお出迎えしてくれます。
この近くに不動の滝があるはずです。
不動の滝・老馬鍛冶山不動堂(ろうばかじやまふどうどう)
厚木街道を越え、脇道にはいったところに見つけました!
こんもりとした木立が目印です。
薄闇に包まれて、滝が流れ落ちていました。
旱魃でも涸れたことがないとか。
霊泉の滝。厳粛な気持ちでいただきましょう。
※水は沸かしてから飲んだほうが良い、と注意書きがありました。
滝の近くに、上へむかってのびる細い石段を見つけました。
これが、老馬鍛冶山不動堂へ続く道かしら。
木の実がたくさん落ちていて、ちょっと歩きづらいですが行ってみましょう。
狭くて急な階段なので、おりるときには更に注意が必要です。
ゆっくりゆっくり石段をのぼりきると、目の前に本堂が現れました。
近くには稲荷社もあります。
静寂に包まれて、散策で高ぶっていた気持ちが落ち着いていくように感じました。
荏田下宿・庚申塔
次に向かうのは、荏田下宿・庚申塔です。
道路の脇にあるという情報をもとに、またウロウロ。
道行く人に聞いてみようかな、と思ったとき、見つけました!
庚申塔の傍には建てられた由来が案内板に書かれていました。
当時の庶民信仰によって建てられ、旅人の道標にもなっていたそうです。
荏田宿の常夜燈
ここから「荏田」の信号機に向かって道をすすむと、道路沿いに荏田宿の常夜燈があります。
火難除けのために作られた石灯籠だそうですが、個人のお宅の敷地内ですので、散策の際には、ご迷惑がかからないようにしましょう。(写真は載せません)
さて、散策ポイントも半分を超えました。
次は…少し遠いですが、剱神社を目指します。
実はこの神社が今回の散策コース最大の難所。方向音痴の私には不安要素がいっぱいです。
えっと、この道をのぼっていけば良いのかな…。
おそるおそる脇道に入り坂をのぼっていきましたが、行けども行けども、そこは住宅街…。
えい、この細い道に入ってしまえ。
自らの勘を頼りに、竹林を抜け、前日までの雨でぬかるむ道を慎重に歩いたところ…
どうにか、荏田小学校の近くまでやって来ることができました。
ここまで来れば、もう大丈夫!
剱神社
大蛇を退治したという伝説が残っている剱神社へ到着です!
道に迷い、心身ともに疲れ気味の私を立派な狛犬が出迎えてくれました。
その嬉しさと言ったらもう!
狛犬の先に階段があろうと、元気にのぼっていけますとも。
たどりついたのは、ぽっかりとした空間がひろがる場所。
静かな境内で深呼吸したくなります。
もう少し時期をずらしたら、紅葉に色づいた木々を見ることができたのですが、少し残念。
真福寺
剱神社を出たら、真福寺へ。こちらは分かりやすい場所にあるので、安心です。
静かな住宅街の中に建っていました。
このお寺には、入口の石段の脇にお地蔵さんがいらっしゃいます。
銀杏がきれいですね。
その昔、観音堂と呼ばれていた真福寺は、人々の信仰を集め、多くの絵馬が奉納されたそうです。
本堂内には、有形民俗文化財に指定された絵馬が飾られています。
手水舎で水を吐き出す龍が正面を向いていました。
なんだかその姿が珍しくて、自然と微笑んでいました。
最後の散策ポイントは、小黒谷地蔵尊。
江田駅の近くの信号を行ったり来たりしながら探します。
交通量が多いので気をつけないと。
小黒谷地蔵尊(おぐろやとじぞうそん)
道路脇に3体の地蔵尊が祀られていました。
ひっそりとたたずむ姿は、注意していないと見過ごしてしまいそうです。
これにて、今回の散策は終了。
たまプラーザ駅から出発し、江田駅に到着するコースになりましたが、自分でいろいろ散策ポイントを工夫してみると楽しいかもしれませんね。
散策の際には、履きなれた靴と水分補給は大切ですよ!