ここでは、山内図書館での職員の工夫や、学校図書館訪問の折に見つけた、アイデアと工夫を紹介します。
「こうしたらもっと良くなるのでは?!」などの一声で、ひとつのアイデアがどんどん進化していくのを目にしてきました。
これらのアイデアを参考にしていただいて、みなさんの学校図書館がより良くなることを願っています。

1.“丈夫で美しい”書架の見出し表示板を作りましょう!

廃棄図書の表紙の厚紙が大活躍

★廃棄した図鑑や調べものの本。これらの表紙は厚くてとても丈夫です。工夫次第でいろいろ活用できますが、手軽にリサイクルできるのが差し込み式の書架表示板です。棚に差し込んで、書架の手前から5~6cm位出るのがちょうどよいサイズです。本のサイズによってそのまま使ったり、サイズを調整して使いましょう。

作り方

① 表紙の厚紙は、なるべく同じサイズのものを揃える(写真左)。
② 色画用紙や厚手の紙でくるむ(写真中央)。
   ※くるむ際に糊は全面に塗らず、カバー紙の折り返し部分にだけつけるときれい
    に仕上がる。
③ パソコンで打ち出した見出し語を貼る(写真右)。
   ※分類番号も明記するとよりわかりやすくなる。
   ※見出し語の部分はコーティングフィルムを貼ると丈夫になる。

実践例
◎ 山内小学校では

廃棄本の表紙の厚紙を書棚の奥行きに合わせてカットしています。

知識の本の書架用にはキミドリ色の紙を貼り、文学の書架用にはピンクの紙を貼っています。

◎ 鴨志田緑小学校では

表示板の色を請求記号ラベルの色に合わせて10色にしています。
0類は、黒
1類は、紫
2類は、緑
3類は、橙
4類は、黄で統一しました。

◎ みたけ台小学校では

文学の見出し板を請求記号ラベルの色に合わせて赤にしています。文学の本は著者名順に並べているので、著者の名字の頭文字の表記があるとよりわかりやすくなります。本の数が少ない場合は、「や」の代わりに、「や行」などの表記が有効です。

作成するときのポイント

① 表示板の数は、本の冊数との兼ね合いで決めましょう。表示板ばかり目立つようでは、かえって見にくくなります(1段の棚に1枚~3枚程度)。
② 廃棄本の表紙の厚紙が手に入りにくい場合や足りない場合は、丈夫な段ボールの板を2枚貼り合わせて強度をアップしたものを使っても
   よいでしょう。
③ 差し込む部分の奥行きが深いほど、表示板は棚から滑り落ちにくく安定します。

※廃棄本の厚紙を活用した表示板は、他にもあざみ野第一小学校、榎が丘小学校、鴨志田第一小学校、藤が丘小学校、谷本小学校、
  谷本中学校でも使われています。

2.辞書類をスッキリと整理・保管しましょう!

2リットルペットボトルの空き箱が美しい収納ケースに大変身!

★国語辞典、漢字辞典、英和辞典など厚みのある本は、学校図書館の書架に並べておくと書架を塞いでしまいがちです。専用の箱に収納してはいかがでしょうか。書架の有効活用に繋がるばかりでなく、持ち運びも楽になり、更に辞書をきれいに保管できます。
ある学校の図書館ボランティアさんが作っていた収納ケースは、児童や生徒の皆さんが教室へ運ぶのにちょうどよい大きさと重さでした。2リットルペットボトル6本入りの空き箱をリサイクルしていました!

作り方

① 2リットルペットボトル(6本入り)の空き箱を用意する。1箱には、児童一人が無理なく運べる冊数(6~7冊)を入れる。
② ガムテープで箱の角を補強する。箱の表面に摸造紙などを貼るときれいで統一感がアップ。
③ 箱の持ち手の穴はそのまま利用する。
④ 箱の外側に中身の内容と収納冊数を表示する。

実践例
◎ あざみ野第二小学校では

この収納ケースと初めて出合った学校です。
書架不足に悩むボランティアさんの工夫、と伺いました。児童が一人で一箱運べるように、一箱に7冊ずつ収納され、何が入って いるかもわかりやすく表示されています。収納場所は、壁面書架の下の空き空間です(写真右)。

◎ 奈良中学校では

中学校では、辞典の種類が多いので、ボランティアさんが更に一工夫。カラーガムテープを利用して内容別に色分けしています。英和辞典、和英辞典、国語辞典、漢字辞典の4種類です。それらは、壁面書架の下の空き空間にぴったりおさまっています(写真下)。


  • 空き箱に色画用紙を貼り、更にカラーガムテープで角の補強をしています。中身の辞典の内容別にガムテープの色も分けています。

  • 箱の中はこのような具合です。辞典は傷みやすいので、辞典のケースごと収納します。

この収納ケースができあがってから・・・

「生徒が運ぶときに落とすこともなくなり、持ち運びも楽になりました!」と、先生や生徒のみなさんから感謝の声が上がったそうです